フィッシングサイト誘導防止とは、ユーザーを偽のWebサイトに誘導して個人情報やパスワードを盗み取る「フィッシング詐欺」から守るための施策を指します。特に検索結果やメール、SNS経由のリンクから誘導されるケースが多く、意図せずに信頼を損ねるようなサイトへユーザーを案内してしまうと、企業の責任が問われる可能性もあります。
重要性
フィッシング被害は、ユーザーの情報漏洩だけでなく、企業への信頼失墜、場合によっては法的責任にまで発展する非常に重大なリスクです。自社サイトが被害者であっても、ユーザー側からは判断がつかないため、企業がフィッシング対策を講じているかどうかが信用の分かれ道になります。特に、ECサイトや会員制サービスでは不可欠な対策です。
シチュエーション
誘導防止策としては、まずサイトをHTTPS化(SSL証明書の導入)し、公式なドメイン名を明確に表示します。また、メール配信時にはSPF/DKIM/DMARCなどの認証設定を行い、偽装メールを防止します。さらに、検索エンジンへの正規ページ登録、ユーザーへの注意喚起、GoogleセーフブラウジングAPIの活用など、多角的な防衛策を講じることが推奨されます。